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図3 内部割れ模式図
  

縦型高速双ロールキャスト法により、溶融アルミニウム合金から直接、高速度で薄板を製造する
手法の開発を行っています。本手法は従来にない高生産性と急冷能力を有し、急冷による組織微細
化は、既存合金の靭性や成形能の向上に有効であるばかりでなく、アルミニウムリサイクル材に含
まれる不純物Fe
の無害化に役立つことを実証しています。本研究は関連奨学会の課題研究や経済産
業省の調査事業に採択され、また軽金属学会論文賞、日刊工業新聞賞を受賞しています。

その他の研究テーマ

◯ 種々の先端的手法を利用した同種・異種金属接合と接合機構の解明

◯ ハイブリッド材料に組織制御による力学的特性の向上とその評価手段の開発

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図1 高速双ロールキャスター
図2 板材作製メカニズム
  合金組成やロールキャストの実験条件によっては、内部割れという欠陥が発生します。この内部割れはロール
キャスト特有の凝固過程に起因します。そのため、「ロールキャストの凝固学」なる学問分野を確立すべく、モ
デル合金を用いた系統的な実験を行って、ロールキャスト皮殻形成型からかゆ状型への凝固機構の遷移と凝固課
程におけるデンドライト形態の変化を詳細に調べ、本手法特有の凝固現象を解明すべく努力しています。

図4 凝固モデル

What's going on in Kumai Lab. (2/3).


高速双ロールキャスト法を用いた新合金開発と高品位金属リサイクル