任意の第2相粒子を大量に含む複相材料の製造が可能になれば、優れた高剛性材料・低熱膨張材料
の製造が可能になります。また、強度部材への応用を考えた場合には、第2相の体積率に加えその
形状が重要であり、応力集中源となって材料の靭性を低下させるような形状の第2相を微細化や球
状化し、無害化する必要があります。そこで、多種多様な第2相について急冷による組織制御が可
能かどうか調査し、さらにその微細化・球状化機構を明らかにすることを目的として研究を行っ
ています。
急冷手法として前述の高速双ロールキャスト法を用い、さらに材料の靭性評価には簡便な靭性評価法を開発
して利用しています。我々が開発した鋳物・ダイカスト材料の引裂靭性の新しい表示方法は、日本鋳造工学会
の優秀論文賞を受賞しました。
What's going on in Kumai Lab. (3/3).